鈴って何?

鈴

 

 

中身が空洞になっている土器、金属、陶器製のものに小さな玉が入っているのが鈴です。

 

中の玉は覆われていて触れることができませんが、振ることで音を出します。

 

似ているもので鐘がありますが、鈴の様に小さな玉は覆われていません。

 

しかし、英語では鈴も鐘も「Bell(ベル)」と表現します。

 

吹奏楽に置いても、鈴=ベルという広い意味合いで使われることが多いです。

 

ちなみに、ハンドベルは正確には鐘に分類されますが、吹奏楽ではクラシック音楽を演奏する打楽器「鈴」として取り扱われています。

 

 

吹奏楽でよく使う鈴はこの2つ!

スレイベル

 

スレイベルは棒や皮などに金属製の鈴がぎっしり並んでおり、柄の部分を持って演奏します。

 

鈴の数は少ないものだと5〜6個、多いものだと24個もついています。

 

鈴の数が多く、鈴自体が大きいほどしっかりした音が出ます。

 

ただし、鈴が多くて大きいものは重く、長時間の演奏は大変です。

 

鈴の数が多くでも、鈴自体が小さめのものを選ぶと負担が軽減されます。

 

カウベル

 

カウは英語で牛、ベルは英語で鈴。

 

本来カウベルは、放牧している牛の首につけて家畜がどこにいるのかという事を把握するための鈴です。

 

本来のカウベルそのままを演奏に使用することは少なく、たいていの場合には吹奏楽で演奏しやすいように改良したものが使われます。

 

手に持ってバチで叩いて演奏するほか、専用のホルダーに固定して演奏する方法もあります。

 

 

鈴が目立つ曲はコレ!

「ジングルベル」

 

クリスマスソングで「ジングルベル」では、シャンシャンシャンというソリの音が出てきます。

 

あれがスレイベルです。

 

シャンシャンシャンという音に、子どもだけでなく大人までワクワクしてしまいますね。

 

「ジングルベル」の合奏中にスレイベルが鳴れば、「どの楽器だろう?」と聴衆からの視線もパーカッションに集まります!

 

鈴なんてかっこ悪い、なんて思わないで下さい。

 

普段は小物と馬鹿にされてしまう事が多いかもしれませんが、「ジングルベル」ではスレイベルが主役です!

 

マーラー「交響曲第6番」

 

マーラー「交響曲第6番」は、カウベルの音が各楽章の鍵を握っている有名な楽曲。

 

この曲では、チェレスが天国の象徴、タカウベルが地上の象徴として使用されています。

 

第1楽章から第4楽章にわたって、カウベルは重要な楽器として存在感を放ちます。

 

 

安らぎを象徴するかのようなカウベル

 

暴圧的に激しく打ち鳴らされるカウベル

 

遠くから不気味に鳴り響くカウベル

 

カウベルの可能性を存分に楽しむなら、この曲に決まり!

 

鈴演奏者は納得!鈴あるある

クリスマスソングのスレイベル、腕にかかる負担がハンパじゃないっ!

 

スレイベルは、鈴の数が多くて、鈴が大きいものの方が音に存在感があり目立ちます。

 

でも、軽めのものでも500g前後、重いものだと1s近い重さがあり、これを両手に持って演奏するのは大変!

 

特にクリスマスソングの様に頻繁に登場するような曲では、腕にかかる負担は想像を絶します・・・。

 

軽快なスレイベルの音の陰には、演奏者の苦労有りですね。

 

カウベルは意外と使える!

 

カウベルは、それ単体で使用するだけでなく、他の楽器につけて演奏することも可能。

 

サンバなどの陽気な音楽では、ティンバレス(スネアドラムに似た太鼓を2つ横につなげたような楽器)にカウベルをつけて演奏することも多いです。

 

カウベルの音とティンバレスの音は相性抜群、曲に良いアクセントを与えてくれますよ!

 

このエントリーをはてなブックマークに追加