パーカッションはリズム命!基本のリズムパターンを習得しよう!
人は、メトロノームのような機械ではないので完璧にリズムをとって、一切ぶれないテンポをキープするというのは無理です。
しかし、パーカッション奏者には、安定したテンポキープが要求されます。
リズムパターンが変わるたびにテンポがずれたりするようではいけません。
基本のリズムパターンを習得しましょう。
テンポとリズムって何が違うの?
一般的に言われているリズムは、「リズムパターン」の略。
リズムというのは、音のかたまりです「タン、タン、タン」という3拍子や、「8ビート」「16ビート」といったリズム形式をさすことが多いです。
テンポというのは、1分間に入る4分音符の数。簡単に言うと、速度です。
リズムパターンが変わるたびにテンポがずれてしまっては、曲全体のまとまりに欠けてしまいます。
パーカッションが難しいと言われているのは、いろいろなリズムパターンをぶれることなく組み合わせ、安定したテンポ(速さ)で演奏する必要があるからです。
テンポの表し方は?
テンポの表し方は、メトロノームというテンポを刻むための機械を基準にしたものと、速度標語によるものの2つ。
楽譜上で記号や文字を使って表現されます。
速度標語は「歩くような速さで」など演奏速度は曖昧。
一方で、メトロノームを基準にしたメトロノーム記号は、1分間に刻むテンポが決まっています。
メトロノーム記号はM.M=(数字)で表記され、例えばM.M=60は1分間に60拍テンポが入ることを意味します。
基本のリズムパターン習得に役立つチェンジアップ
基本的なリズムパターンを身に付けるなら、スネアドラム(小太鼓)が最適です。楽器を持っていないという場合は、椅子に座って膝を叩いてリズムパターンの練習をしてもOK。
実際に楽器を叩いた感じとは異なりますが、リズムパターンの感覚をつかむことは可能です。
また、正確なテンポを刻むためにも、必ずメトロノームを用意するようにして下さい。スマートフォンのアプリでもメトロノーム機能をもったものがありますよ。
チェンジアップ
メトロノームのテンポを60にセットして、チェンジアップの練習を行いましょう。
1小節の中には、4分音符が4つ入ります。メトロノームでいうと、1小節に「カチ、カチ、カチ、カチ」と4つ音が入ることになります。
2小節ごとにリズムパターンはどんどん細かく変化していきますが、リズムパターンが変わっても、テンポは一定を保つようにします。
メトロノームの音をしっかり聞いて叩きましょう。
※1部分
しかし、はじめのうちは3連符や5連符などはテンポが取りにくいと思います。
これは、日本の曲は4拍子の単調なものがほとんどで、日本人は3拍子に馴染みがなく感覚が掴みにくいためです。
感覚をつかむためにオススメなのが、3拍子、5拍子のリズムを刻むときに、3文字、5文字の物の名前を当てはめるという方法。
3拍子なら、「ハサミ」とか「トマト」、5拍子なら「フライパン」とか「冷蔵庫」という具合。慣れるまでは口に出しながら叩いてみるといいですよ。
※参考URL:http://drum-percussion.info/category141/entry764.html
※1部分に、チェンジアップの楽譜があるとわかりやすいと思います。
もっと練習したいならこの1冊
「パーカッション&ドラムスのためのリズム・パターン集 CD付」大久保宙 著
チェンジアップで安定したテンポが刻めるようになったら、実際に吹奏楽で役立つリズムパターンの練習を行うといいでしょう。
この本は、練習方法や楽器の使い方に関してはほとんど書かれていませんが、とにかくリズムパターンがたくさん載っています。
ここまでリズムパターンに特化した1冊は珍しいです。リズムパターンを習得するには、繰り返しの練習が欠かせません。
何度も何度も繰り返して、リズムパターンを体に染み込ませたいという人にピッタリの1冊です。基本のリズムが安定していれば、どんな曲に対応できますよ。
