パーカッションは吹奏楽部の重要パート!

クラリネット

 

トランペットやフルートを希望していたのに、人数オーバーでパーカッションに回されてしまった…とガッカリしていませんか?

 

特に1年生の頃は、管楽器は音を出すだけで一苦労。

 

そのため、管楽器パートの友達からの「パーカッションはいいよね。叩くだけで音が出るから」なんて悪気ない一言に傷ついてしまう事もあるかもしれません。

 

でも、パーカッション=叩くだけで音が出る簡単なパートというのは大きな間違い。

 

叩くだけで音が出るからこそ、表現が難しいのです。吹奏楽部におけるパーカッションの役割はかなり重要。

 

指揮者がいくら正しく指揮をとったとしても、パーカッションのリズムがバラバラだと演奏がまとまりません。

 

そのため、パーカッションは第2の指揮者と言われれるほど重要なパートです。

 

 

 

吹奏楽の定番「小物」打楽器の魅力

 

吹奏楽部に入りたての1年生が担当することの多い「小物」。

 

見栄えがしないからかっこ悪いと思っていませんか?

 

パーカッションでかっこいいのは、先輩が演奏しているドラムやティンパニだけではありません。

 

実は、小物類は、奥が深くて極めるとすごくかっこいいんです!小物の中から3つを厳選して魅力をお伝えします。

 

カスタネット

 

スペイン語の「カスターニャ」が由来のカスタネットは、栗の実という意味があります。

 

子どもの頃に1度は演奏したことがある人が多く簡単な打楽器に思われること、楽器自体が小さくて目立たないので「カスタネットなんて…」とネガティブにとらえがちではないでしょうか。

 

そんなカスタネットのかっこよさを知るならこの2曲。

 

The Ronettesの「Be my baby

 

曲の4拍目にカタタッとリズムよく聞こえてくるのがカスタネットの音。

 

左手に持ったカスタネットを右手の指を使って高速で叩き、ちょうど4拍目で左手を閉じて音を止めるという技法です。

 

今井重幸さんの「カスタネット協奏曲」

 

なんとカスタネットが主役の協奏曲。

 

目をつぶって聴いてみると、この軽快なリズムがまさかカスタネットだとは思えないはず。

 

ユーチューブなどで見ることができますので、ぜひ動画でプロの技を見てみることをオススメします!かっこいいですよ。

 

 

タンバリン

 

タンバリンの枠部分には「ジングル」と呼ばれる小さなシンバルがたくさんついています。

 

子どもの頃に触ったタンバリンは真ん中部分を叩いて音を出していたと思いますが、吹奏楽部の演奏では叩く、こする、振るといった複数の奏法を組み合わせます。

 

叩く一つとっても、握りこぶしで叩くのか、指(1〜5本を使い分け)を使って叩くのかによって音色に差が出ます。

 

タンバリンを使ったパフォーマーの人がいたりとアレンジ幅は広く、可能性は無限大です。

 

「ダフニスとクロエ 第二組曲より夜明け “全員の踊り”」なんかは、タンバリンが目立つ楽曲の一つ。ロールも多いので演奏が楽しく、タンバリン奏者にオススメの1曲です。

 

サンバホイッスル

 

南米にいる鳥の鳴き声をまねた十字型の笛です。

 

左右に穴が2つあいており、穴のふさぎ方によって3種類の音を出すことが可能です。

 

笛なので分類上は打楽器に含まれませんが、実際はパーカッションパートが演奏することが多いです。

 

他パートの友達にサンバホイッスルを「笛」と呼ばれると、なんだか不愉快な気分がするかもしれませんが、ノリのいいラテン系の音楽ではサンバホイッスルは大活躍!

 

吹奏楽で演奏する機会も多い「サンバ・デ・ジャネイロ」なんかは、サンバホイッスルが主役級の目立ちっぷりです。

 

この曲ではサンバホイッスルを吹きっぱなしになるので、肺活量をしっかりつける必要があります。

 

キレのいいタンギングでサンバホイッスルを吹きこなせば、曲全体が軽快でノリよくまとまります。

 

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