スティック選び3つのコツ
1.素材
ロック音楽がメインなら重くて硬い「オーク」素材、クラシックやジャズなど繊細なコントロールをメインにするなら「メープル」素材がおすすめ。
幅広いジャンルに対応できるものや、練習用のスティックなら定番の「ヒッコリー」素材がいいでしょう。
2.チップ
チップには木製のものと、プラスチック製のものがあります。
プラスチックは木よりも硬くはっきりした強い音が出ますが、最初に買うなら木製のものが無難です。
チップ形状で初心者向きなのは「丸型」のもの。
丸型は、どんな角度で叩いてもヘッドに触れる面積が同じなので、初心者でも粒のそろった音を出しやすいのが特徴です。
繊細な音を表現したいなら三角型、音量を保ちたい時は俵型が便利です。
ティアドロップ型はヘッドとの接触面積で音色が変わるので、ストロークが安定してから購入を検討しましょう。
3.重さ
スティックが太くて重いほど、大きくて重い音が出せます。
しかし、握りやすいスティックの太さや重さは人それぞれ。「太い方が音が出るから」とか「短いスティックの方が演奏しやすいから」と頭で考えすぎずに、色々なスティックに触ってみて下さい。
まずは、自分が演奏しやすいスティックを買いましょう。
また、練習用のスティックには「これなら使いやすそう!」と思ったものより少し重めのものがおすすめ。
スティックの重みを生かす感覚が身につきやすくなりますよ。
スティックは通販しても大丈夫?
スティックはオンライン通販でも購入できますが、おすすめできません。
スティックは1つ1つに個性があるからです。
特に、チップの形状はヘッドやシンバルと直接接する部分なのでダイレクトに音に影響してしまいます。
実際に握って、軽く叩いてピッチを確認して購入するようにしましょう。
ただし、スティックの滑り止めの小道具は通販が便利です。
例えばスティックを飛ばさないようにするアイテム。
滑り止めテープを巻くタイプのものや、スティックを握る部分にワックスを塗るだけのものなど手軽なアイテムがたくさんあります。
スティックが手から抜けてしまうという人は、通販サイトで便利アイテムを探してみるといいですよ。
スティックにまつわるあるある
ドラマーとスティックは切り離せない存在。
だからこそ、スティックにまつわるいろいろなエピソードがあります。
1.スティックを「棒」や「バチ」と呼ばれる
ドラムの事を知らない人から、スティックの事を「棒」とか「バチ」なんて呼ばれることは多いもの。
「スティックですよ」とやんわり伝えても、かたくなに棒やバチで押し通されることも・・・。
自分の大切な相棒(スティック)をそんな風に呼ばれるのは悲しいと感じているドラマーが多数です。
2.「ちょっと叩いてみてよ」と言われる
食事の最中や飲み会の席で、その場にある箸を渡されて「ちょっと叩いてみてよ」と言われることも。
相手が先輩や上司だと、断りにくいですよね・・・。
やんわり断る派と、適当に演奏しておく派の2つに分かれていました。
スティックの手入れはどうする?
スティックは基本的には消耗品なので、手入れは必要ありません。
反対にやってはいけないのが、水拭きでの手入れ。スティックは木製なので、濡らしてしまうと反ってしまう可能性があります。
手入れしたいという場合には、乾いた布で拭く程度にしましょう。