パーカッションの略号は?

 

 

吹奏楽やオーケストラにおいて、さまざまな打楽器が集まっているのがパーカッションパート。

 

他のパートの様に、特定の楽器1つだけを取り扱うわけではないので「パーカッション」の略号を目にする機会は少ないかもしれません。

 

それは、パーカッション=色々な打楽器を含んでおり、楽器名ではないからです。

 

本来、略号というのは「楽譜に楽器名を記載するため」に用いられるものです。

 

長い楽器名をズラズラ書いていたら、楽譜がゴチャゴチャしてしまいそうですよね。

 

そのため、基本的に略した楽器名を譜面に表記します。

 

そのため、パーカッションを略して記載するのではなく、パーカッションパートの中のどの打楽器かという事を略して記載されます。

 

 

 

例えば、以下のような具合です。

  • スネアドラム(Snare drum)=Sn
  • シンバル(Cymbals)=Cym
  • トライアングル(Triangle)=Tri
  • ティンパニ(Timpani)=Timp
  • シロフォン(Xylophone)=Xyl

 

ちなみに、パーカッション自体を略す場合は「Percussion(パーカッション)」の頭の部分を取って「Perc」と略すことが多いです。

 

 

この略し方は許せない!TOP3

 

パーカス

パーカッションは「Percussion」と書くので、その頭部分の「Percuss」をとってパーカスと略す人が断トツに多いという結果に。

 

しかし、「カス」という嫌な響きの単語が入っていることから、この略し方に不快感を持っているパーカッション奏者がかなりいるようです。

 

また、最もらしい略し方に思えますが、「percuss」の意味は、打つ、叩く。

 

名詞語尾の「〜ion」がくっついて、はじめて「打楽器」という意味になるので、「この略し方は不自然!」と感じている人も。

 

パー

 

パーカッションの略し方で一番文字数が少ないのがこの略し方。

 

吹奏楽部によっては、頭文字をとって単に「P」とだけ呼ぶところもあるよう。

 

「パー」は、関東では馴染みのない言葉かもしれませんが、関西では「アホ」と同じような意味で「パー」という言葉を使う事があります。

 

価値がない、機能しない、というような意味の時にも使われます。

 

例えば、車が壊れた時に「車がパーになった(壊れて機能しなくなった)」という具合。

 

昔放映されていた「オレたちひょうきん族」では、アカシヤさんまさんが「パーデンネン」という怪人を演じていたこともありますね。

 

クラリネット=クラのように、頭の部分をとる略し方の楽器は他にもあります。

 

けれども、「パー」という言葉は、いいイメージがないので「パーじゃないわ!」とカチンと頭にくる人も多いです。

 

打楽器

 

金管の花形楽器トランペット=ラッパ、木管の花形楽器フルート=笛と略されてしまう事も多いので、パーカッション=打楽器と呼ばれるのは仕方のないことかもしれませんね。

 

けれども、パーカッションパートは「しょせん打楽器」などとバカにされてしまう事も多いので「打楽器」という呼ばれ方に不快感を感じる人もいるようです。

 

反対に、「打楽器と呼ばれても嫌じゃない」という人もいるので、意見が分かれるところですね。

 

しかし、打楽器=ちょっとバカにした略し方と捉えてしまうのは間違いかもしれません。

 

それは、「パーカッションは長いから略して呼びたいけれど、パーカス、パーという呼び方は失礼だから打楽器と呼んでいる」という人も多いから。

 

そう考えると、打楽器という響きも温かく感じますよね。

 

結局パーカッションはどう呼ぶべき?

 

こんな略し方は嫌だというものを3つご紹介しましたが、結局どう呼べばいいの?って思いますよね。

 

パーカッション奏者の多くは「略さずにパーカッション」と呼んでもらいたいと感じでいるようです。

 

誇りを持ってパーカッションを演奏しているからこそ、変に略さずに呼んでほしいと感じているのです。

 

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