パーカッションの3つの魅力
打楽器の数は、1100個以上あると言われています。
木管楽器、金管楽器、弦楽器のパートに属すると、基本的に所属している間は1つの楽器を担当しなければいけません。
しかし、打楽器は色々な楽器を演奏する機会があります。
1つの曲の中でさえ、何種類も楽器を演奏します。
パーカッションパートに所属していなければ、小さい頃に演奏するカスタネットやタンバリン、小学校や中学校で演奏するリコーダーやピアノなど、片手で数えられるくらいの楽器しか触れる機会はないでしょう。
けれども、パーカッションパートに所属していれば、普段の生活では触ることがないような色々な楽器を演奏するチャンスがあります。
他のパートでは得られない、貴重な体験をできるのがパーカッションの魅力の一つです。
※楽器数参考元:「新版 打楽器事典(単行本) 網代 景介、岡田 知之著」
管楽器と比べて、楽器の演奏方法や、演奏に使用する道具の自由度が高いパーカッション。
叩くだけで音が出る打楽器だからこそ、他の人と差をつけるための技術力が求められます。
そして、練習によって自分だけの音色が生まれます。
どんな音を出したいか、どんな音色にしたいかという事を考えてスティックやマレットを選ぶのは楽しみの一つです。
また、求められているテンポや技術に応じて、奏法を練習したり、演奏しやすい楽器の位置をセッティングしたりという楽しみもあります。
自由度が高い分、とことんこだわれるのがパーカッションの魅力です。
吹奏楽部やオーケストラにとって、指揮者というのは絶対的な存在。
実は、パーカッションは「第二の指揮者」と呼ばれるほど重要なポジションです。
正確なテンポを刻んでキープするのはもちろんのこと、音量のバランスや、奏法のセンスも問われます。
第二の指揮者と呼ばれる理由の一つが、「ティンパニ」という楽器の存在です。
ティンパニは音程を持つ打楽器なので、正確なテンポを刻みながらメロディまでを操作することができます。
ティンパニの存在感は曲の中でも大きく、テンポが命の行進曲においては、指揮者以上に存在感のあるポジションだとも言われています。
パーカッションパートに誇りを持とう
吹奏楽部の中には、他の楽器を希望していたのに、人数オーバーでパーカッションパートに配属になったという人もいると思います。
また、カスタネットやタンバリンなど小さい子どもでも演奏したことのある楽器を担当することもあるので、馬鹿にされることもあるかもしれません。
けれども、パーカッションには他のパートにはない魅力があります。パーカッションパートに所属していることに、誇りを持って演奏して下さい。
